効果的な法律相談のコツ

Q 法律相談なんて初めてでです。30分で5000円かかるそうですから,30分以上相談して1万円とられるくらいなら,フレンチのフルコースを食べた方がマシです。30分でうまく相談するコツはありますか?

 

A あります。

 

 ①A4の1枚くらいで

 ②客観的事実を

 ③時系列でまとめる

 

ことです。

 

 弁護士は,「裁判でどのような請求になるか」「証拠はあるか」考えながらお話をお伺いします。脈絡なく不満をひたすら吐き出されるだけでは,どこが要点でどの部分に証拠があるのか,把握できません。

 例えば,「金を貸したので返してほしい」ということであれば,

 

 ・お金を渡したことの証拠(領収書や振込明細)

 ・返済の約束の証拠(督促するメールや返済の実績等)

 

 の2点が法的に重要です。

 

 ・「なぜ貸したか」

 ・「口頭でこういうふうに言っていた」

 ・「相手がいかに不誠実か」

 

などは聞き取る重要性が劣ります。例を示せば,

 

 ・平成26年5月4日 50万円交付(自宅にて)

 ・平成27年6月5日 10万円追加で交付

 ・平成27年7月8日 「あと1ヶ月で返す」とのメールあり

 ・平成27年8月9日 5万円の返済あり(いわき駅前で現金で受領)

 

 のように,ひたすら客観的事実を並べた表があると便利です。

あとは,概ね

 

 ◇念書や契約書,診断書など書類のたぐい

 ◇預金通帳,固定資産税納付通知など財産関係の書類

 ◇メールやライン

 

が中核的な証拠となります。あるものは整理しておきましょう。